葉桜嬉野
ふと外を歩くと桜の花びらが風にのってたくさん宙を舞ってる。なんて美しいのだ。この美しさを誰かと分かち合いたい、iphoneで撮るか、いや、これじゃ伝わらない、そう思いながらテクテク川沿いを歩く。
あの人やこの人が上機嫌なのはいいことがあったからではなく、単に寒い冬を越して心地よい陽気になったからほかならない、ということを忘れたくなくて、自分の脳に刻むべくこうして何度も繰り返す。だから何かをやるなら「今」しかなくて、これを逃すとまた1年後になってしまう、とザワザワと胸がざわつき焦る。
このザワつきをおさらばしたい、とざわつく度に思うが、ではなくなった後の心境は落ち着いて静かな穏やかな日々が待っているのだろうか?ひたすら眠る日々とか、やっとこさ起きて映画なんぞ観て、そしてまた眠りに落ちて...
そんな日々は息子がお腹にいた時くらいで寝たいだけ眠れる日なんて逆に調子狂って帰って具合が悪くなりかねない。ざわつかない眠くもならない適度な緊張感と穏やかなな日々をどうやって作ろうか。
吉田皿屋
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